貴方はこれまで面接に向けて、一生懸命準備をしてきたことでしょう。面接とは貴方が本当に輝く機会を得る場所です。自身の経験や専門知識を示し、いかに貴方こそがその仕事に最適な候補者であるかを示す場所です。

どの面接も求人職種や採用企業などによってそれぞれ異なります。しかしながら、すべての面接で必ず共通しているのは、面接は企業側と求職者側の相互の判断で成立しているということです。企業にとって貴方がその仕事に適した人物であるかを判断すると同時に、求職者自身もその企業や仕事が自身に適しているかどうかを判断するのです。

面接には厳格なルールのようなものはありませんが、以下のいくつかの簡単なガイドラインに沿うことで、貴方自身が輝く最高の機会を勝ち取り、確信をもって正しい決断をくだすことができるでしょう。


面接準備

面接を上手くこなすのは、一つのスキルであり、他のスキルが準備と練習によって上達するのと同様に、レベルアップを図ることができます。
ここでは、面接準備に注目すべき、5つのキーポイントをご紹介します。

i. 自身を知る

大半の面接官は面接の基本として貴方のレジュメを使用します。それゆえ、貴方自身がレジュメにどのような文章をなぜ含めたのかをよく理解していることが重要です。必ず、レジュメに記載されている一つ一つの文章について問題なく説明できるようにしておきましょう。面接官はレジュメに記載されている事項が的を得ているのかを確認し、さらにその仕事においての貴方の役割、行動、実績などもっと深く知りたいと思っています。

ⅱ. 企業を知る

面接に行くことが確定したら、その企業についての出来る限りの情報を収集しましょう。内定を獲得する可能性を高めるには、質の高く、適切なリサーチを行うことが最も効果的です。企業をよく知っているかどうかによって、企業の求める求職者かどうかが判断されます。つまり、企業を良く研究して準備しておくことで、他の求職者と差をつけることができるのです。

企業研究とは、単に、オフィスの数や提供している製品・サービスを知るということではありません。その企業がこれから何に挑戦しようとしているのか、その企業にとってどのようなビジネスチャンスがあり、どの方向に向かっているのか、そしてその募集されている職種がその企業の事業戦略上どのような役割を果たすことを期待されているのかを把握しておくことです。

ⅲ. 職務を知る

通常、面接前に、企業HPの採用情報や求人広告などで募集職種の応募要項をご覧になっているかと思います。人材紹介会社経由で応募した場合には、担当コンサルタントが面接前に、貴方自身が企業が求めている人物像について話し、どのように面接を切り抜けるかをアドバイスをしてくれたはずです。
これらすべての情報は、貴方の経験や専門知識を最大限に印象付けるために役立ちます。ただ面接に行き、レジュメの中に記載されている事実を淡々と説明するよりも、募集要項の内容を利用し、これまでの自身の経験と関連付けながら説明しましょう。そうすることによって必然的に貴方のレジュメに含まれる情報のみならず、そのほかの核心にせまる情報を面接官に伝えることができるのです。

ⅳ. 業種を知る

企業についてよく研究することは面接を印象付けるためには良い方法であるといえますが、もし貴方が本当に自身をより際立たせたいと思うなら、その企業がどのような状況の中で運営されているのかを理解しましょう。その企業の業種やセクター、そして競合企業について深い理解を示し、これから働きたいと考えているその企業に関してよく研究しているとアピールしましょう。
企業のウェブサイトは綿密な情報を提供してくれ、世界から見た企業の姿を浮き出してくれます。その一方で、まずは手始めに、www.channelnewsasia.com/ や www.ft.com などで最新の企業や業界に関するニュースを調べることも有効です。業界誌もまた、業界特有の情報を豊富に提供し、貴方が働こうとしている企業に影響を与える問題、または潜在的に影響を与えうる問題について説明しており、便利な情報源です。
多くの業界誌は独自のウェブサイトを持っており、メールを受信し最近のニュースを購読することもできます。

ⅴ. 自身の付加価値を知る

雇用主や採用担当者は面接を通じて、貴方の経験や専門知識が企業独特の募集要項にマッチするかを判断します。そして、企業のビジネスと業種に対する貴方の理解を確認し、貴方自身がどのように企業の求める必要条件を即戦力として、または将来的に満たすことができるのかを見極めます。そのために、「なぜこの仕事をしたいのか」「貴方の強みは何か」「どのように仕事を行うことができるのか」そして「どのように違いを生み出すのか」といった質問をしてくるでしょう。

これらの質問に効果的に回答するためには、貴方自身の過去の達成事項がどのように企業と募集要項に関連しており、それゆえ、貴方自身が付加価値を生み出せるということを明確かつ簡潔に事実に基づいて説明する必要があります。事実と数字はとりわけ説得力があり、効果的です。


記憶に残る面接法

ポジティブである

ポジティブ思考は、面接において最も重要です。面接を必要な技術スキルを示す機会としてとらえるだけでなく、仕事に対する強いモチベーションや仕事を成功させることができるパーソナリティをアピールするチャンスととらえましょう。
貴方の仕事に対する積極的な態度や、高いコミュニケーションスキル(口語、文語両面)、高い対人関係能力、自信、柔軟性、リーダーシップ、自発性などのポジティブな態度を見て、面接官は貴方をより採用したいと考えるでしょう。
現在または過去の勤務先をどのように感じていようが、現在の職務や企業についてのネガティブな表現は避けましょう。ネガティブな表現は貴方に悪い形で跳ね返ってきます。貴方が批判的な人であるという悪印象を与えかねません。必ず良い面に着目するように心がけましょう。

良い回答をする

面接官は貴方の揚げ足を取ったり、貴方を馬鹿にするためにそこにいるのではありません。実際、良い面接官とは、貴方を安心させ、貴方の良い部分を最大限に引き出すように心がけるでしょう。貴方自身の経験や考え方をよりよく理解するために、適切な質問をするのは彼らの仕事なのです。
質問をされたときはいつでも、慌てて答えるべきではありません。
それより、少しだけ時間をとり、自身の考えをまとめ、自身が言いたいことと面接官が聞きたい答えを比べ、どう答えることが有効か頭の中を整理しましょう。そして、冷静に自身の回答を面接官に示しましょう。
説得力のある回答をするために、過去の達成事項が募集職種にどのように貢献できるのかを、「状況・タスク・行動・結果」の4つに基づいて説明しましょう。結果と利益についてはポジティブに話し、貴方の成果を説明するために利益性や生産性について話しましょう。貴方の説明は、事実に基づき、誠実で、明確である必要があります。

良い質問をする

面接でする鋭く妥当な質問を準備することは、自身の募集職種の優先順位や役割の範囲、そして企業の構造や本質および違いや発展を生み出す方法への理解につながります。
採用担当者に印象付けることが重要で、貴方が知っておくべき当たり前な質問や、選考プロセスで明らかになるような事柄は避けましょう。ウェブサイトを見たり、グーグル検索をすることで簡単にわかるような質問をすると、準備不足でその募集職種に興味がないと判断されかねません。成功する求職者がしそうな質問をよく考えて質問し、そして貴方自身ががその“成功する求職者”になりましょう。


最後に

そして貴方は良い面接を終えることができました。自身をしっかりと印象付け、洞察力のある質問や感激するような発言をし、その募集職種が貴方自身のためにあるのだということを説明できました。あとは、面接官が外国人の場合は握手をし、感謝の意を込め「ありがとうございました」とお礼の言葉を述べ、家路につきましょう。もし、その仕事に特に興味があり、オファーの可能性を高めたいのであれば、自身の発言を補足するためにも、面接官にEメールを送りましょう。Eメールには、その仕事に対する情熱と成功への決意、そして面接の際に提起された問題への自分なりの考えを示しましょう。
もしも仕事が得られなかったとしても落胆しないでください。どれだけ貴方が完璧に面接をこなしたとしても、面接したすべての企業からオファーがもらえるとは限りません。オファーをもらえなかった場合は、将来のパフォーマンスを高めるための機会だったと捉えましょう。面接を通過しなかった場合は、フィードバックをもらい、改善点を把握し、次の仕事への応募の際に活かしましょう。
面接とは1つのスキルであり、準備と練習が結果に大きな違いを生み出すということを覚えておきましょう。